Jiu-Jitsu Data Book

柔術データブック

日本のブラジリアン柔術を、歴史と数字で読む

History

柔術がここに届くまで

1914
前田光世、ブラジルへ
講道館柔道の前田光世(コンデ・コマ)が世界を巡りブラジルに渡る。
1917頃
グレイシー一族との出会い
カーロス・グレイシーが前田光世に柔術を学ぶ。のちに弟エリオとともに独自の発展を遂げ、ブラジリアン柔術が生まれる。
1925
グレイシー・アカデミー開設
リオデジャネイロに道場を開設。一族による体系化が進む。
1993
UFC第1回大会
「どの格闘技が最強か」を決める無差別・時間無制限のトーナメント。一族でも小柄なホイス・グレイシー(180cm・約80kg)が、ボクサー、シュートファイター、サバット世界王者を合計5分足らずで全て一本勝ちし優勝。「小さい者が技術で大きい者を制す」が世界の常識になり、柔術ブームの起点となった。
1990年代半ば
日本上陸
バーリ・トゥードブームとともに日本でも柔術熱が高まり、各地に道場が生まれ始める。
1996
国内に柔術連盟が発足
日本初のブラジリアン柔術連盟が生まれ、全国大会の体系が整い始める。
2013
スポーツ柔術の大会システム始動
アジア連盟(ASJJF)の大会運営システムが稼働。SJJJF(スポーツ柔術日本連盟)系の大会が全国に広がっていく。
2018〜
道場数が右肩上がりに
JBJJF加盟道場は2018年の253から2026年の390へ、8年で約1.5倍に。
2026
SJJIF世界選手権、東京・代々木で開催
世界大会が日本にやってくる。日本人エントリーは1,455件、年間の国内大会は75大会に。
Growth

柔術は、伸びている

全国の道場は548。大会に出る選手はコロナ後の4年で2.7倍になり、2025年に過去最多を更新しました

548
全国の道場数(SJJJF系+IBJJF系・当サイト調べ)
+54%
道場数の伸び(2018→2026)
5,752
大会に出た選手数(2025年・過去最多)
2.7
大会に出る選手の増加(コロナ後4年・2021→2025)
連盟登録道場数の推移(2018–2026・単一連盟の登録数による傾向)国内大会記録
出典:JBJJF「加盟アカデミー一覧」各年のインターネットアーカイブ(2018〜2025)および現行ページ(2026年8月)。 取得月は年によって異なります(おおむね各年の年央)。連盟の年度更新直後は登録数が一時的に少なく見えるため、年初の記録は使用していません。
選手数は国内大会のエントリーリストによる年別ユニーク出場者(同姓同名は区別できないため概数)。コロナ禍で2021年に2,130人まで落ち込んだ後、4年で2.7倍の5,752人(2025年・過去最多)まで回復・成長した。
Population

だれが、どれだけやっているのか

2,392
2026年に大会に出た人数SJJJF系
12%
大人の女子比率(キッズは23%)SJJJF系
77%
30歳以上(マスタークラス)の割合SJJJF系
1,817
キッズのエントリー数(2026)SJJJF系
大会に出た人数の推移(年別ユニーク出場者)国内大会記録
国内大会のエントリーリストから、その年に1回でも出場した選手(同姓同名は区別できないため概数)。2020〜21年はコロナ禍で大会が激減。 2025年は5,752人と過去最多で、2026年は8月時点で5,005人。年により収集できた大会数が異なるため傾向値です。
SJJJF系の数値は2026年シーズン(国内24大会+世界選手権ほか)の集計。30歳以上の割合はアダルト帯エントリーに占めるマスタークラスの割合です。
Path to Black Belt

黒帯までの道のり

大会に出ている選手の帯の分布と、ランキング記録から追跡した昇帯までの年数

約2年
白帯 → 青帯(追跡3,045人)
2〜3年
青帯 → 紫帯(追跡2,071人)
2〜3年
紫帯 → 茶帯(追跡1,170人)
2〜3年
茶帯 → 黒帯(追跡649人)
約8年
白帯 → 黒帯 通し実測(中央値7.5年・44人)
42%
白帯デビュー組が青帯以上に到達(4,501人追跡)
大会に出ている選手の帯分布(2026年・連盟別)SJJJF系ほか
SJJJF系 国内大会(24大会・男女計1,288件)
IBJJF系連盟の国内大会(15大会・3,992件)
SJJIF世界選手権 2026(着衣+ノーギ・日本人男女計1,977件)
白帯→黒帯にかかった年数(追跡できた44人の内訳)
白帯→青帯にかかった年数(3,045人の内訳)
昇帯年数:国内大会のエントリーリスト(2016〜2026年・423大会・のべ95,527エントリー)に登場する選手19,061人(同姓同名とみられる矛盾データ624人を除外)について、ある帯での初出場年から次の帯での初出場年までの差を集計。 「白帯→黒帯」は白・黒に加えて途中の帯でも2回以上出場が確認できた44人のみの実測値です。
昇帯の正確な時期ではなく大会出場記録からの推定で、試合に出続ける熱心な層のデータです。一般的には白帯から黒帯まで8〜10年と言われており、実測の中央値7.5年はそれと整合します。 帯分布はASJJF大会システム2026年シーズンのエントリー集計(キッズを除く)と、IBJJF系連盟の2026年主要15大会のエントリーリスト集計。普段の大会では黒帯の出場は2〜6%ですが、世界選手権クラスになると黒帯が15%前後まで増え、白帯が減ります——大会の格が上がるほど上位の帯が集まる、という構造がそのまま出ています。「青帯→黒帯」は直接追跡できた例が少ないため、青→紫と紫→黒の実測を足した積み上げ推定です。